2015.03.28 Saturday | category:銘柄分析
ポートフォリオ3位のU-NEXT(9418)の銘柄分析記事を書きます。
PERは20.5と、これだけ見ると割安ではないですが、その高い成長性を加味すれば割安なんじゃないかと思っています。
2012年までは赤字だったのですが、事業構造の改善により2013年から黒字化し、2014年も売上と利益ともに順調に増えました。
2015年の予想では利益も増益予想ですが、売上の伸びがかなり強気予想です。
(2013年は税負担が軽くなっているため、今回は最終利益ではなく営業利益をグラフに使いました。)
この強気予想の背景には、看板サービスであるU-NEXT(ビデオ・オンデマンドサービス)の順調な会員数増加と、光コラボレーションサービスの提供開始、MVNOの急激な需要増加という3つの要素があると考えています。
まずU-NEXTの会員数増加ですが、これは決算説明資料の7ページ目に記載がある通り、加速度的に会員数が増えていっていることが見て取れます。
このU-NEXTサービスをエサに、代理店としてフレッツ光の契約を取るのがこの会社の主な収入源で、これ自体は単発のフロー型収入なのですが、NTTが提供開始した光コラボレーションを利用したサービスを開始することにより、ストック型の収入も見込めるようになりました。
具体的にはこちらのサイトに記載されているのですが、NTT東日本・NTT西日本が提供している「フレッツ光」のサービス卸を株式会社U-NEXTが受け、自社で光回線のサービス「U-NEXT光」をお客様に提供することができるようになりました。
この形であれば、一度契約してしまえば毎月一定の収入が見込めるようになります。
今までは手数料収入だけだったけど、これからは光回線の提供自体が売上に乗るようになるため、売上予想が強気なんだと思っています。
最後にMVNOの急激な需要増加についてですが、これはIIJの決算説明会資料の17ページ目に詳しい記載があります。
2014年第2四半期の個人向けIIJmioの売上が8億円だったのに対して、第3四半期は12.6億円と、QonQで実に1.5倍以上に増えています。
これはNTTドコモが卸しているMVNO回線の卸価格が2013年に半額になったことによってMVNOサービスの料金がどんどん下がっていったこと、またiPhone6や、Nexus6、Zenfone5など、魅力的なSIMフリー端末がそろってきたことなどが背景となって、MVNOを利用する敷居が一気に下がったことが原因ではないかと見ています。
MVNOのSIMを売っているところとしては、イオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機などがあり、それぞれ以下のMVNO事業者と提携しています。
イオン・・・IIJmio、日本通信等
ビックカメラ・・・IIJmio
ヨドバシカメラ・・・ワイヤレスゲート
ヤマダ電機・・・U-NEXT
U-NEXTはヤマダ電機と提携してU-mobileを提供しています。
ヤマダ電機が格安スマホに本格展開というニュースも出ていますし、この提携には期待できそうです。
また、MVNOの音声付きサービスを利用する上でネックになるのが、MNPすると手続きに2〜3日かかってその間電話が使えなくなってしまうことで、それを解決するために即日開通の店舗が最近増えて来ています。
ビックカメラには即時開通窓口がすでに10箇所以上ありますし、ヨドバシカメラも今後増やしていくようです。
U-NEXTも負けておらず、決算説明資料の15ページ目によれば、全国50箇所にMNPの即日開通拠点を開設するようです。
先日リリースしたU-mobileの新料金プランを見ても、U-mobileが音声付プランで勝負をかけてきていることがわかります。
(MVNO最安値一覧の記事はこちら)
MVNOは競争は激しいですが、こちらのリンクにあるように毎年毎年自社で何もしなくても回線卸の原価が下がっていく事業で、競争に勝てさえすれば非常においしい事業です。
U-NEXTには、強みのオンデマンドサービスを武器に、MVNOでも勝ち残って利益を上げて欲しいところです。
他にも色々書きたいことはあるのですが、長くなってしまったのでこの辺で。
PERは20.5と、これだけ見ると割安ではないですが、その高い成長性を加味すれば割安なんじゃないかと思っています。
2012年までは赤字だったのですが、事業構造の改善により2013年から黒字化し、2014年も売上と利益ともに順調に増えました。
2015年の予想では利益も増益予想ですが、売上の伸びがかなり強気予想です。
(2013年は税負担が軽くなっているため、今回は最終利益ではなく営業利益をグラフに使いました。)
この強気予想の背景には、看板サービスであるU-NEXT(ビデオ・オンデマンドサービス)の順調な会員数増加と、光コラボレーションサービスの提供開始、MVNOの急激な需要増加という3つの要素があると考えています。
まずU-NEXTの会員数増加ですが、これは決算説明資料の7ページ目に記載がある通り、加速度的に会員数が増えていっていることが見て取れます。
このU-NEXTサービスをエサに、代理店としてフレッツ光の契約を取るのがこの会社の主な収入源で、これ自体は単発のフロー型収入なのですが、NTTが提供開始した光コラボレーションを利用したサービスを開始することにより、ストック型の収入も見込めるようになりました。
具体的にはこちらのサイトに記載されているのですが、NTT東日本・NTT西日本が提供している「フレッツ光」のサービス卸を株式会社U-NEXTが受け、自社で光回線のサービス「U-NEXT光」をお客様に提供することができるようになりました。
この形であれば、一度契約してしまえば毎月一定の収入が見込めるようになります。
今までは手数料収入だけだったけど、これからは光回線の提供自体が売上に乗るようになるため、売上予想が強気なんだと思っています。
最後にMVNOの急激な需要増加についてですが、これはIIJの決算説明会資料の17ページ目に詳しい記載があります。
2014年第2四半期の個人向けIIJmioの売上が8億円だったのに対して、第3四半期は12.6億円と、QonQで実に1.5倍以上に増えています。
これはNTTドコモが卸しているMVNO回線の卸価格が2013年に半額になったことによってMVNOサービスの料金がどんどん下がっていったこと、またiPhone6や、Nexus6、Zenfone5など、魅力的なSIMフリー端末がそろってきたことなどが背景となって、MVNOを利用する敷居が一気に下がったことが原因ではないかと見ています。
MVNOのSIMを売っているところとしては、イオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機などがあり、それぞれ以下のMVNO事業者と提携しています。
イオン・・・IIJmio、日本通信等
ビックカメラ・・・IIJmio
ヨドバシカメラ・・・ワイヤレスゲート
ヤマダ電機・・・U-NEXT
U-NEXTはヤマダ電機と提携してU-mobileを提供しています。
ヤマダ電機が格安スマホに本格展開というニュースも出ていますし、この提携には期待できそうです。
また、MVNOの音声付きサービスを利用する上でネックになるのが、MNPすると手続きに2〜3日かかってその間電話が使えなくなってしまうことで、それを解決するために即日開通の店舗が最近増えて来ています。
ビックカメラには即時開通窓口がすでに10箇所以上ありますし、ヨドバシカメラも今後増やしていくようです。
U-NEXTも負けておらず、決算説明資料の15ページ目によれば、全国50箇所にMNPの即日開通拠点を開設するようです。
先日リリースしたU-mobileの新料金プランを見ても、U-mobileが音声付プランで勝負をかけてきていることがわかります。
(MVNO最安値一覧の記事はこちら)
MVNOは競争は激しいですが、こちらのリンクにあるように毎年毎年自社で何もしなくても回線卸の原価が下がっていく事業で、競争に勝てさえすれば非常においしい事業です。
U-NEXTには、強みのオンデマンドサービスを武器に、MVNOでも勝ち残って利益を上げて欲しいところです。
他にも色々書きたいことはあるのですが、長くなってしまったのでこの辺で。
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